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| Vol.3 |
| ESSAY |
| ◆ 希少性価値(レア・アイテム) |
| 最近のコレクターの傾向としては、レア・アイテム、すなわち希少性価値の高いアンティークが人気です。 |
| 「希少価値」とはどういう意味かなと辞書で調べてみると |
| 「ごく少ししか存在しないことから生ずる値打ち」ということでした。 |
| 現代では決して再現できない希少性の高いアンティークとなればなるほど納得です。 |
| ただ、悲しいことに希少性の高い商品(レア・アイテム)は年々減少、高騰傾向にあります。 |
| 「あなたが欲しいモノは皆も欲しいの。」 |
| 現地ディーラーはみな口を揃えてこう言います。 |
| 例えば1つのレア・アイテムに対し、購入希望者が5名いたらもうそれだけで価格が高騰してしまいます。 |
| 売りたい人と買いたい人の需要と供給の関係(バランス)から仕方のないことなのでしょうが。 |
| 前ページでもお話しましたが、ある人にとってはただのゴミくずでも、ある人にとってはお宝かも知れない |
| アンティークの価値を見出すのは人それぞれです。 |
| 氾濫する情報に流されることなくキラリと光る自分の感性を信じて選びたいものです。 |
| 長い年月を経て数々の人の手を渡り出会ったアンティークたち。 |
| そのアンティークを手にした時、これからの物語(ストーリー)はあなたが作ってあげて下さい。 |
| ◆ 売りたくないアンティーク(Not for sale) |
| 「これだけは売りたくない(売れない)というアンティークはありますか?」 |
| という質問には素直に「ハイ、あります。」と答えてしまいます。 |
| 売りたくない(売れない)アンティーク、すなわち非売品ということになりますが |
| 私達ディーラーも人の子。正直、自分の物欲が邪魔をすることがあります。 |
| 本来プロのディーラーである以上、許されるべきことではないのかもしれません。 |
| でも、今ここで手放したらもう2度と手に入れることはできないかもしれないという思いと、 |
| レア・アイテムを売ることこそ自分の使命ではないかという心の葛藤。 |
| アンティークに携わる仕事をしている人なら、1度や2度こんな経験があるのではないでしょうか。 |
| どんなレア・アイテムでもたいていの商品はビジネスと割りきって手放すことになりますが |
| それでも時々どうしようもなく心を奪われるアイテムに出会うことがあります。 |
| ファーストドール、ベア、キルト、といった自分がアンティークを好きになったきっかけとなった子や.. |
| 買い付け先で思い出がいっぱい詰まったモノ、何度も通い続けようやく譲ってもらったモノなど |
| 数は決して多くはありませんがどうしても売りたくない(売れない)アンティークがあります。 |
| 私が足繁く通う西洋骨董の師匠はいつも私にこうおっしゃいます。 |
| 「売りたくない商品があるうちはあなたもまだまだね。」と。 |
| たしかに、私のようにいつまでもお嫁に出した商品の画像を見ては、 |
| 「あの子、可愛かったなぁ。」と未練たらしく思い出しているうちは一人前のディーラーといえないのかもしれません。 |
| プロフェッショナルなアンティークディーラーへの道はどうやらまだまだ険しい道のりのようです。 |
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