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Vol.9
ESSAY
◆ 水曜日の蚤の市(カムデン・パッセージ)〜完結編〜
Vol.7 水曜日の蚤の市の続きのお話です。
私の書いたエッセイの中で最も多く反響をいただいた蚤の市のお話。
(まだ見た事が無いという方は▲こちらを読んでからどうぞ!)
ロンドン滞在は何年ぶりでしょうか。
私のロンドン離れにはいくつかの理由がありました。
1つはロンドンを素通りして娘(英国北部在住)の住むフラット(アパート)を拠点に移動する事が多くなったこと、
もう1つはディーラーの間では「もうロンドンには良いアンティークは無い」などと言われる(嘆かれる)ようになったこと。
そして、このところの英国の好景気に反映してロンドンを中心とした大都市のすさまじい物価上昇などが理由である。
今回、ロンドン郊外で新規のお仕事のお話をいただき久しぶりロンドンへの滞在が叶うことになりました。
スケジュールを見ると幸い水曜日に予定がなく、エンジェルの蚤の市(カムデン・パッセージ)へ行ける!
カムデン・パッセージといえば、あのおじいさんはまだいるだろうか・・・。
会ったら何を話そう?その前に私のこと覚えてくれているかしら?
あれからもう5年、いえ、まだ5年・・・
もうお仕事をリタイヤされてしまったかな?
ううん、きっと今日もあのおじいさんは蚤の市にいるはず・・・。
カムデン・パッセージには何軒か馴染みのお店もある。
レースやヴィンテージのお洋服、ボタンやティディベア、女の子の好きそうな可愛いアンティークに会える。
はやる心を抑えながらも、マーケットへ向う足どりはいつしか小走りに。
ところがどうでしょう??
私の大好きだった石畳の小径、路地裏の小さなお店、アンティークショップが並ぶビルがずいぶん閑散としています。
おじいさんの姿も、そしておじいさんのストール(出店)もありません。
5年のあいだに私の大好きだったエンジェルの蚤の市がすっかり衰退しているではありませんか。
古くから出店しているSさんに事情を聞くと、近年このあたりの都市開発が進み古いビルが次々と取り壊され
家賃高騰で何件ものアンティークのお店が撤退してるのだとか・・・なんと寂しいことでしょう。
以前、訪れた時は石畳の小径、路地裏の小さなお店に宝物を探すようなワクワクした気持ちにさせられたものです。
現在、青山?代官山かな??を思わせる街並みはオシャレな若者が集まるスポットと変わりつつあるという。
毎週水曜日に賑わっていたエンジェルのマーケットの姿は過去のものとなってしまうのでしょうか。
話は変わって、先日ある保険会社が行われたアンケートによると
昨今の英国の老後の楽しみは庭いじりではなく、パソコンのインターネットアクセスだとか。
調査結果によると、日常の娯楽で最も好きなものは何かとの質問(複数回答は可)に対し、
「インターネット」との回答が41%と最も多く、次いで「大工仕事や庭いじり」が39%、
続いて「旅行」「ハイキングまたは散歩」なのだという。
古くからガーデニング大国、アンティーク大国として有名な英国ですが
ひところの「庭いじり=ガーデニング」や「骨董収集」などは減少傾向にあるとか。
インターネットで物を売っている私が言うのもおかしいですが、時代の波とはいえ
家に閉じこもりインターネットで買い物にいそしむ老人を想像するとなんだか寂しいものだと思いました。
Smithのおじいさんも今頃は、おうちでインターネットを楽しんでいるのでしょうか。
あのごつごつしたしわくちゃな手でマウスをクリックしているのかな?なんて・・・ね。
いつまでもお元気で!
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